第二弾に用いた原画は『日和山から見た北上川』である。第一弾の赤から青に変化した。サイズは第一弾の4倍になり、計31,104粒、縦3.6m✕横5.4mのモザイク絵画が完成した。大きくなったことで今度は立てることが難しくなった。宅地に対するスケール感や風景との対峙具合がより鮮明になり、宅地内からの鑑賞だけでは足りなった。そこで、鹿島御児神社がある日和山から見下ろせることも含め、平置きで展示するための床下地を組むことを考えた。材料は第一弾同様に調達容易なものとし、単管パイプで基礎を組み、地面に根入れすることで強風の煽りを受けないようにした。その上に約12畳のベニヤ下地を固定し、山に向かって見やすいように緩勾配をつけ、目地の間を水が流れるようにして、なるべく腐食を遅らせる配慮をした。第一弾はアトリエのイーゼルに掛けられた絵画、第二弾は大広間に敷かれたカーペットのようでもあり、太平洋に繋がる美しい川面に見えた。
計画年:2012.8~2012.9(第2弾)
場所:宮城県石巻市
用途:アートスペース・広場
主催:NPO法人にじいろクレヨン
協力者:山本寛之/クラシック一級建築士事務所・栗田祥弘/栗田祥弘建築都市研究所